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負けヒロインが多すぎる!のThApのネタバレレビュー・内容・結末

負けヒロインが多すぎる!(2024年製作のアニメ)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

原作未読でアニメのみ視聴。

小鞠の回は好きだけど、それ以外はあまり深い印象はなかった。

■好きなポイント
冴えない主人公が人気のあるヒロインにモテまくる系の話が苦手なので、不安もありつつ鑑賞を勧めたが、
ヒロインと主人公の恋愛に発展することは無くて安心。
なんなら恋愛に発展しない要因を「そういうとこだよ」と作中でヒロインが主人公に指摘するようなシーンがいくつかある。

小鞠回を除いて主人公の温水は基本的に聞き手に回っている事が多く、
あまりヒロインの問題に干渉しない。
(全く干渉しないわけではないが、少し気を利かせる程度)
ここでバリバリに機転を利かせた手助けしてしまうと、冴えない設定に違和感があったと思う。
ガッツリ首を突っ込んだ小鞠回では、首を突っ込んだ事で状況は悪化するし、そこにも主人公が魅力的過ぎない感じがあって好き。

温水と小鞠の似た者同士故のやり取りが好きだったが、小鞠回の中で温水と小鞠の違いについて触れた所で感激した。
温水が誰かと恋愛に発展する展開は見たくないけど、もしそうなるなら相手は小鞠であって欲しい。

■好きじゃないポイント
焼塩が綾野の会話で両片思いだった事がわかったのに、終わり方が淡泊すぎるように感じた。
自分が男性なのもあるが、もっと綾野の気持ちがわかれば感情移入できたのかも。

登場人物がキレイすぎる。
嫌なヤツが出てこないし、とにかく良い所ばかり見える。
朝雲の「結局綾野を引き留めてしまった」とか
焼塩の「もしこのまま2人が別れたら」って所も
キレイさからくる罪悪感で、よりキレイさが際立つシーンになった。
完全に自分が映画やアニメを見る上で損している部分だけど、
キレイ過ぎるとキャラクターに人間味を感じられず感情移入出来ないため、そういう意味でも一番人間味のある小鞠に惹かれたし、主人公が相手の気持ちを考えずに行動してしまった小鞠回が好きだった。
ThAp

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