ここまで予め原作小説必読なアニメって或る意味すごい。
もう一見さん完全に無視してるでしょこのアニメ。
つまらないの大合唱が起きてるけど気持ちは分かるのが辛い。
やはり小説って文体とか小説ならではの映像がないからこそ成立してる面白さってある。
米澤穂信『小市民シリーズ』のアニメ化なれど…
思えば『氷菓』の《古典部シリーズ》は映像化向きな作品だったのだな~と。
《えるたそ》の「私気になります!」等の映像向きなシチュエーションが多々あった。
小市民シリーズは主役たるハイスペック男女が《小市民》を目指してなるべく身を潜めて面倒な事に関わらない様に生きようとするも事件が向こうからやって来る、しかしその事件というのも日常のちょっとした事や謎、絵面的に派手さはない。
現実世界で起きてる事よりも二人の内面、二人が目指す《小市民》とは何なのか、二人の結んだ《互恵関係》の真の意味とは何なのか、その内面世界の方の描写が重要で其れって小説で読めばいい(て言うか映像にならない)しわざわざアニメ化してもどうするのか?
二人が河原で瞬間移動したりする《イメージシーン》があったけどアレを二人の内面世界として映像で表現してるのだと思うけど果たして成功してるのか否か…
一話でつまんないって思った人、ココアをどうやって作ったかってどうでもいい謎解きする2話は更に輪をかけてつまらないと思うよ(笑)
映像は美しい。作画レベルは最高峰。
美しい、更に動く絵がついてる豪華なオーディオブックだと思う。