米澤穂信の小市民シリーズのアニメ化。春と夏をやったので分割2クール目、4月から秋と冬だろう。
米澤穂信というのにあるまじき失態で読んでないシリーズなのだが、ワイドな画面で動きよりも優先した絵づくりで慎重に紡がれる日常ミステリは小山内さんの愛するスイーツのように幾つでも食える。特に、文芸部の部室にあったあげぱんが消えた謎を延々喋って状況整理するだけの回はそれだけなのに面白さに満ちていてミステリというジャンルの強度と30分尺だからできる技に満ちていたと思う。
決して目立たず、小市民でいる互恵関係だった2人が、しかしそれでは主人公足り得ないために目立ちはじめ、関係を解消して新たな世界の広がりを得そうな終わりで後期クールへの期待も高まる。
米澤穂信、黒牢城は時代劇だからお金かければいけるだろうけど折れた竜骨は完全にファンタジー入ってるのでアニメにするべきだと思ってるんだがなぁ