ロアー

ハズビン・ホテルへようこそのロアーのレビュー・感想・評価

ハズビン・ホテルへようこそ(2024年製作のアニメ)
4.7
メインキャラの中に大量殺人鬼やセクシー俳優などもいるエロもグロもOKな大人向けのカートゥーン。
一昨日からAmazonプライムで配信されて翌日に観て、すっかりすっ転んでハマってしまいました。制作はA24だそうで、A24好きとしてハマるのは必然だったのかも...

実は4年前にプロット版がYouTubeで公開されていて(日本語吹替版まである)すでに人気があったみたい。出遅れたものの待つのも辛かったのでこのタイミングでハマれてある意味良かったかも。

エロもグロもありと言いつつ、まあカートゥーンなのでそんなに言うほど過激ではないと思う。ただ"チン●マスター"だの"肉袋"だの、過激な言葉も出てくるの電車で観ていてうっかり音漏れしたら死ねる。

作者がミュージカル好きらしく、毎回ミュージカルパートの曲がめちゃくちゃ良い。ホント1度聴いただけでハッ!となるレベルの良さだった。
好きな人には申し訳ないけど、正直メイン曲以外はさほど印象に残らなかった某「⚫︎ィッシュ」の曲より断然こっちの方が良い。ハズビンも内容的には地獄のディ●ニーミュージカルアニメみたいなのにもうレベルが違った。

基本的にはブラックコメディなんだけど、前半配信の最終話である4話目がセクシー俳優エンジェルの回で、DV彼氏に飼われて性的搾取されてる不幸のお手本のような境遇でめちゃくちゃお辛かった。時折見え隠れしてたエンジェルの自己肯定感の低さってこういう境遇故だよね。でも表向きには「エロいこと大好きだし、好きでやってることだし〜」って、明るく振る舞うことで自分を守ってるのが、4話のタイトル通り"仮面"過ぎて本当にお辛い。エンジェルはいつか幸せになれるのかな?

エンジェルの幸せも願いつつ、私はラジオデーモンことアラスターが思った以上にグッサグサに刺さってしまった。悪魔の中にも強さによって階級があるみたいなんだけど、アラスターもそんな上級悪魔の1人。
"何世紀もの間地獄を支配下に置いていた統治者を次々に打倒、後に彼は自身が行った虐殺の様子を中継で地獄中に放送したことからラジオデーモンと罪人達の間で名を語られるようになった"だそうで、もう設定からして火力強めで沼るしかなかった。ですます口調で普段の一人称が"私"なのに、ラジオデーモン化した時の一人称が"俺"なのも刺さり過ぎて、吹替担当の人ホント分かってらっしゃる。生前からカニバル(人間)で、鹿の悪魔となった現在もカニバル(鹿)を貫いてるのも好きだし、謎が多いキャラなので今後も刺さる要素が増えるしかない沼案件。

そんなラジオデーモンのアラスターとアラスターを目の敵にしているテレビスターの悪魔ヴォックスがバチってる「♪Stayed Gone」は曲調も何もかも大好き過ぎてめちゃくちゃ何度もリピしちゃった。アラスターに振られてだいぶ拗らせてる感のあるヴォックスの(多分、実際は本気で強いだろうに)小者ムーブも好きだし声も好き。Appleミュージックで英語版のサントラを聴いてアマプラで日本語版を聴いての交互を繰り返していてどっちもめっっちゃ良いものの、僅差でヴォックスは英語の歌声の方が好きで、アラスターは日本語吹替の方が好きだから困る。やっぱり両方聴きまくるしかない。そしてサントラ聴いて大人しく待ってるから早く後半4話も観せて...

MEMO---
・ドラマ「ルシファー」でトム・エリスが演じていたようなルシファーなら、確かにチャーリーみたいに良い子で音楽が好きな娘に育ちそう。あっちも姓はモーニングスターだし
・チャーリーの「♪Happy day in Hell」を聴いていてめっちゃアナ雪のアナっぽいなぁと思っていたら、吹替の清水理沙さんって今のアナの声の人だった
・4話でハスクの優しさに感激したものの、冷静に考えるとアル中のギャンブル狂いはエンジェルの立場とは全然違くてダメでしかない

2024/02/02追記+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

かつてない沼り方をした「ハズビン」の後半4話を観た。私、日本のアニメが得意じゃなくて熱くなれる二次元の推しもこれまでいなかったのに、まさかこんなところで沼にハマるなんて...昔からずっとオタクだったのに、この歳になって初めて推しにハマるという気持ちが分かった気がする。でも「ハズビン」にミュージカル要素がなければここまではハマらなかった気もする。

という訳でこれって一応「ハズビン」後半の感想なんだけど、アラスターに沼落ちしたので、だいぶアラスターの話しかできない。

前半4話の配信が一気に来て、その時点では後半の配信予定すら分かってなかったから、供給のなさに飢えに飢えて「こうなったら鹿狩りに行く!」と叫んでたんだけど、5話目がわりとアラスター回で、飢えてたところにお腹いっぱい過ぎる供給が来て胃がびっくりしちゃった。

5話タイトルの「パパ vs パパ」って何?と思ったら、チャーリーの実のパパ(ルシファー)と職場のパパ(アラスター)対決だった件。
でも、アラスターってパパとして張り合うタイプっぽくないよね?と思って落ち着いてもう1回観たら、天国に届きそうなくらい高いプライドを傷つけられてカチンと来て、単にチャリパパが1番嫌がる内容で的確に煽って攻撃してただけだった。そう言えば VS ヴォックスの時もヴォックスの能力を疑うような発言で煽ってたし、アラスターってラジオスターだけあって言葉巧みでインテリぶってるけど、中身はわりと沸点低いパワータイプな気がする。デーモン形態もキングギドラでしかなくて笑った。初撃で3匹屠ってた圧倒的強なとこ大好き。

6・7話目はだいぶチャリヴァギ回だった。
5話でチャーリーがパパに「ヴァギーは私の恋人よ!」って紹介してて、え!付き合ってたの!?って驚いたんだけど、FanWiki(元インディーズアニメだからFanWikiしかない)にしっかり書いてあって最初から付き合ってる設定だった。確かに1話目から付き合っててもおかしくない雰囲気醸し出してたよね。もっと早く言ってよ~♥
後半4話の中ではエミリーとチャーリーの「♪You Didn't Know」が激アツで1番好きな曲なんだけど、エミリーって天界版チャーリーみたいな子だと思ってたら、元々プロット版でチャーリー役だった人がエミリー役をやってるらしくて益々激アツ過ぎた。

それと7話はロージー初登場回だった。
作者設定でロージーとアラスターは「メリポピ・リターンズ」のメリーとジャックの関係って聞いてたんだけど、この回を観てる限りではロージーが普通に頼れる貴婦人で、地獄にいるだけのメリポピで良い人過ぎて一体なんだったんだろう?(まあ人喰い族のメリポピだけど)。
この回のアラスターは前半アースラで、後半でようやくメリポピのジャックだった。前半のアラスターがディズニーヴィランでしか見たことのない悪い笑い方してて、あ、これ知ってる!「リトルマーメイド」で観たことある!!ってなった。「♪いただきね~この子の魂を~」って歌い出しても何ら不思議じゃなくて、ある意味味方側に1番のヴィランがいるようなものだよね。
後半に行くにつれてエンジェルがめちゃくちゃいい子だってことが分かったし、ホテルのみんなもだいぶ家族のように団結し始めて微笑ましく思うのに、アラスターに対しては「何か裏があって欲しい!こんなことでほだされる性格じゃない!」ってひたすら人間性を貶したくなる。推しに対して「もっと残虐であれ」と願うなんて、ホント初めての気持ちをいろいろ引き出されて困る。

他にもたくさん語りたいことがあるものの、字数制限が限界突破しちゃったからネタバレメモは別ポストに書く。

とにかく来週から「ハズビン」の新エピがないと思うと絶望過ぎて辛い。S2の制作も始まってるみたいだけど、少なくとも後1年はかかりそうだしマジでこの先どう生きていけば?せめて心の隙間を埋めるためにグッズを出して欲しい。世界のAmazonで公式グッズを出してるんだから、当然日本でも売れる筈だよね?もう少し待ってみて発売がなかったら、海外グッズに手を出してやるからな(1年後までに私がすっかりデーモン化してそう)。

↓↓↓以下、ネタバレ感想メモ↓↓↓










MEMO---
・5話のエンジェリック・パワー全開のパパに、目がキラキラになってるチャーリーの顔好き。アラスターに張り合ってふぬ~!って顔しながらヴァイオリン弾いてる時のパパの顔も好き
・アラスターが「♪お腹を痛めて産んだ娘のように大切~」なんて歌うからギャハハ!って笑っちゃった
・アラスターがベッドの上で足をパタパタさせてる動きにかわいい効果音がついてて、一瞬聞き違いかと耳を疑ったけど本当に音鳴ってた。何だこのあざとすぎる赤い悪魔
・エッギーズとペンシャスおじがポンコツだったせいで、チャーリーが不必要な契約を結ぶ羽目になったかと思うとww
・ヴァギーに元天使説があることは知ってたから、カミラの「一目瞭然でしょ?」がメタ的発言に聞こえて笑っちゃった。流石にずっと天使の槍を使ってたのはそもそも正体を隠す気あったのか?ww
・「♪Out For Love」は吹替で聴いた時はビミョーだと思ったけど、英語で聴いたらかっこよかった。やっぱ歌のうまさとか関係なく、原曲の言語の方が歌詞とメロディが合ってて1番いい。カミラのスパニッシュ系?の曲調好き〜!
・2人とも7年前に消えた設定だから、まあアラスターの契約にリリスが関わってるのは確定だろうけど、8話の VSアダム戦はマジで「何が起きた?」ってなった。やだ~!アラスターには常に最強であって欲しい!(それだとアラスター無双であっさり話が終わっちゃう)でもアラスターの「F●CK」は多分貴重なので、それはありがとう
・アラスターの負け様にヴォックスがイキそうになってて笑った。8話でなんでいきなりVeesが出てくるんだろ?って思ったけど、ラストの感じだとS2でだいぶVeesが出張って来そう。それとラストに出てきた写真、少なくとも7年以上前に破ったであろう写真をいまだに持ってるのかと思うとヴォックスが確かにメンヘラ過ぎて涙出そうなくらい笑う
・普段がめちゃくちゃ脳内お花畑の良い子だから、デーモン形態のチャーリーに萌える。口調が荒くなったところたまらん。
・どっちがどっちか分からないけど、ラズルかダズルはまだ生きてるよね?大丈夫だよね?と思ったらダメだった!!うわーん!!!
・アラスターの次にチャリパパが好きかも。時々デリカシーに欠けた発言しちゃうどうしようもないパパ感も良き。8話の「2番目の妻~」のところ笑った。英語音声の方が余計に笑える
・ペンシャスおじ、あんなピュアピュアなのにおチンが2本あるのはエグいww
・ニフティ大好き~♥ クソ天使だろうと殺しちゃダメ!って感じだったのに、ニフティなら何やっても許される安心感
・アダムは死んでくれて全然OKだけど、ギュンギュンギターのロック曲担当としては好みだったから、S2で代わりのロック担当キャラが出てきたら嬉しい
・アラスターの野望って最終的に地獄を乗っ取ることなの?乗っ取って何をしたいんだろ?ストーリー的にアラスターが地獄の覇者になることはないだろうけど、IFとしてアラスター支配の地獄がどうなるか見てみたい
・8話のペンシャスおじの天界落ちに1番びっくりした。ペンシャスおじ、愛されキャラ過ぎない?かわいくて回を増すごとにじわじわ好きになる。そもそもこのおじ、こんなピュアピュアおじなのに一体何をして地獄落ちしたんだろ?調べたら出てくるかな?
・フィナーレの曲が良過ぎた!ハズビン1曲目の「♪Happy day in hell」でチャーリーが歌ってた「I can do it, somehow I know it」「To change their minds and touch their hearts」をフィナーレではパパがアンサーで「You can do this, now I know it!」「You've changed my mind, you've touched their hearts」って歌っててこんなのもう泣く!1話目では夢物語でしかなかった「Happy day in Hell!」を本当に実現させて歌って終わるし、マジでフィナーレ過ぎてなんか頭の中にカーテンコールが見えた
・リリスママ美脚~♥ 初登場シーンがビーチは強キャラすぎる
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