このレビューはネタバレを含みます
全12話。
霊長類に有害なウイルスが蔓延しはじめた地球で、「ほなちょっくら宇宙へ脱出するわ!」って人類から取り残されてしまったホテルと従業員ロボットたちの話。
不協和音すぎるOPでバズってた本作、意外にも各所で褒められてたので気になって視聴。
表向きは🫶𝑯𝒂𝒑𝒑𝒚 𝒂𝒏𝒅 𝒉𝒆𝒂𝒓𝒕𝒇𝒖𝒍🫶なんですけど、そもそもの前提として人類が見放した終末世界のため、視聴者側だけがうっすらとした不穏を感じ取っている……というものすごく稀有な雰囲気の作品。
いや全体的にはめっちゃハートフルなんですけどね!ただ、細かい部分に目を向けると「…ン?」となる部分が多々あり、その違和感から目を逸らしながら世界(=メロディライン)が進行していく居心地の悪さがそのままOPに現れてるんじゃないかな、と思う。
【追記】このOP曲アニメ用の書き下ろしじゃないのマ??なんで失恋ソングの2番をカットしたらSFになるんだ??
まぁとりあえず、ものは試しに聞いてくださいな😁(ダイマ)
<URL>https://youtu.be/oHs-XfeUjIU?si=6H9qkDo5uqI2FHdH
人類の代わりにアポカリプスホテルには様々な地球外生命体が訪れるわけなんですが、ヤチヨさん的"最高のおもてなし"がことごとく我々の倫理観からズレており、そこがとってもクセになる。
シャンプーハットにそこまで固執せんでも……とか、ミミズハンバーグが合法なんや……とか、結婚葬儀披露宴とか……結婚"葬儀"披露宴⁉️
いくら人工知能搭載ロボットといえど、人間と過ごしてきた時間よりそうでなかった時間の方が長いわけで、人間らしい価値観を教わる機会がなかったんだろうな……🥲と境遇にホロリ。でもわたしが勝手に悲しくなってるだけで、ヤチヨさんにはそんな感情、搭載されていないのである……。
長い年月を経て『地球外生命体』の定義そのものが揺らいでしまったオチもよかった。
「あなたはあたしの愛しい人ではもうありません」
「それでも愛すべきお客様に、ハートフルな今日と、最高の笑顔を!」