同名漫画が原作(一度完結したが、2025年に連載再開)。一度完結した範囲までがアニメ化。京都アニメーションが手掛けた約6年振りの新作でもある。
劇中でひたすらに続くシュールギャグ。非現実的であるのに日常的な世界で動き回るキャラの姿から、まるで動く大判の絵本を見ているような感覚の作風。
正直、中には面白いと思えないシーンもあったが、それでも視聴を続けられるのは画面の力や声優の演技があってこそ。
特に唯一無二と言っても過言ではない物量のあるアニメーションは、昨今の飽和状態のアニメの中でも異彩を放っている。特に第5話は画面分割でさらに物量が増して描かれ圧巻だった。
ハイクオリティなアニメは実力のあるフリーランスのスタッフを集めて制作される中で、本作は自社スタッフで制作。改めて京都アニメーションというブランドの強さを感じさせる。
作画面以外でも、セルルックな背景美術や実写のジオラマを取り入れた映像で驚かされた。
各話で尺が異なる構成も作品ファーストの良い試み。
お気に入り話数:5、7、9