どうしてもあらゐけいいち原作ものだと『日常』と比較されてしまうが、あれ程ギャグに振り切ってる訳でもなくシュールさが際立った作風となっている。
それ故に純粋な作劇としての面白さはあまりないものの、超美麗な作画が取り上げられやすい京アニが超絶技巧のアニメーション表現をしており、元々下請けだったのをプロフェッショナルが集まり一流アニメーション会社として大成させたのは、既存の表現に囚われすぎない計り知れない挑戦心があったからだと再認識させられる。
『日常』が全然日常系でなかったように、CITY=街というタイトルから町中でののんびりした人間模様を想起させない予測不能なシュールさが、超絶技巧のアニメーション表現によって過剰なまでに炸裂するアンバランスさが魅力のように感じる。
現在放送中の『おそ松さん』4期のシュールさよりも断然こちらの方が見応えがある(完走次第レビュー予定)。