抹茶マラカス

アン・シャーリーの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

アン・シャーリー(2025年製作のアニメ)
4.0
古典をリメイクする意義、というのは常に最新の世代にアプローチすることであり、そして古い世代である人間でも未達の人間に届けること。
そういう意味では、私には本当にありがたいものであった。最終的にみんな結婚して幸せです、というのは多少言いたくなるが、どいつもこいつもストーリー・オブ・マイ・ライフのように現代の価値観に翻案する必要が絶対にあるわけではない。
むしろ、アンの持っているイマジネーションにより生きている世界を美しく捉え、学び続ける姿勢は十分現代的でもある。
井上ほの花は、いい加減二世声優のような言われ方をしなくなって良い明確な代表作を獲得した…はず。アンの持つ天真爛漫さを表現できる声優は決して多くないはずだ。
そして勿論、山田尚子の演出、絵コンテによるOP・ED映像も忘れてはならない。