原作のゲームはちょっと触ったことがあるくらいで1~5まで出ているらしいがどれもちゃんとクリアしたことはない。俺にとって『DEVIL MAY CRY』のダンテといえば人修羅と共にアマラ深界で大暴れした奴というくらいの認識しかないのだが、それくらいのデビルメイ初心者としては面白かったですね。
どの程度原作ゲームに忠実なのかとかはよく分からないしパラレル的な感じなのかなぁとも思うが、多分ダンテとしてはかなり若かりし日のエピソードで勢いと未熟さがある主人公象というのが良かった。基本的には悪魔相手に剣を振って銃を撃つというアクションメインの物語なのでそういう主人公はピッタリで見やすいですよ。まぁそういう気楽なアクションものなのだが、ちょっとおぉ! と思ったのは、序盤では人類を脅かす敵として描かれる悪魔の中にも虐げられている者がいることと、そんなこと関係なく悪魔は全員殺せばいいと思っているアメリカへの分かりやすい皮肉があったことは中々頑張ってるじゃん! と思いましたね。この辺原作ゲームでもあるニュアンスなのかどうかは知らんが時勢的に結構グッとくるところがあった。
最終話で自分たちの正義を信じて疑わないアメリカが描かれるシーンでグリーンデイの『American Idiot』が流れたところは素直にいいじゃん…と思ってしまったね。これ確か20年以上前にイラク戦争に踏み切った頃の曲だよな。かの人を大統領に据えてロシアの顔色窺いつつイスラエルを全面的に支援している今のアメリカには最高に刺さるシーンだったと思う。この辺はただのおバカなアクションものというだけでなくて良かったと思う。
とりあえずシーズン2も見ると思うよ。