さうすぽー

PSYCHO-PASS サイコパスのさうすぽーのレビュー・感想・評価

PSYCHO-PASS サイコパス(2012年製作のアニメ)
5.0
自己満足点 96点

今のところ、オールタイムベスト級のアニメです!

人間の心理状態や性格的な思考を数値化出来るシビュラ・システムが出来た未来で、数値化された「犯罪係数」で取り締まる公安の刑事達によるSFサスペンスアクション。

近未来の管理社会の中で捜査する刑事達の話は攻殻機動隊を連想させますが、PSYCHO-PASSは日本に今存在してる「警視庁」の公安という肩書きだったり、生身の人間が捜査をしたり犯人と戦っているのが特徴。

何と言っても、好きなキャラクターがたくさんいます。

一応主人公は2期を合わせれば常森朱だと思いますが、1期の主人公とも言える狡噛慎也はカリスマ性が凄いです!
フィクションに出てくる刑事のように少し危険な一面がありながら、主要人物の誰よりも自分の信念を持っていて、なおかつ賢いこの主人公に自分は釘付けでした。
演じた関智一の演技も素晴らしかったです。

また、常森朱も好きです!
ある意味ではこの作品において最も視聴者との距離が近い存在かもしれません。
1話では、世界観を知らない初めての視聴者のために彼女の視点からこの作品の世界観を描いたり、なおかつサイコパスが濁りにくい所や努力家な一面だったり、個人的にいると安心出来る存在です。

狡噛の同僚である宜野座監視官も好きです。
監視官として時に冷酷な部分も持ちつつ、狡噛や自身の父の関係から生まれる葛藤等、非常に人間臭い人物として物凄く興味深いです。


そして、このシリーズのボスキャラクター的存在である槙島聖護。
個人的には映画等を含めたら、ダークナイトのジョーカーと肩を並べる名悪役だと思っています。
目的や行動は完全にサイコパスではありつつ、実はそこに彼なりの信念があるという所が興味深いです。
PSYCHO-PASSの世界におけるシビュラ・システムによって管理されてる社会の全貌を知り、そこに疑問を抱くことで混乱を生じさせ、社会を壊す存在は、今自分達がいるこの社会に疑問を抱えてる人達にも相当し、その延長線上にあるのがもしかすると槙島聖護なのかもしれません。

知性が優れている所を含め、先ほど触れたダークナイトのジョーカーにも通ずる部分はありますが、ある意味では冷静でしっかりとした行動理由を持つジョーカーとも言えるでしょう。


人間の犯罪や心理について考えさせられるストーリーであったり、各キャラクターの興味深い心情や哲学等が盛り込まれた素晴らしい脚本であることから虚淵玄はアニメのシナリオライターとして素晴らしい方だと思います!

そして、作画も綺麗です。
作画のクオリティが高いProduction.IGですが、背景美術はufotableの衛藤功二であることから、凄くリアリティがあり、尚且つ美しい摩天楼の景色が堪能出来て、非常に素晴らしい!

ちなみに、PSYCHO-PASSの完成度が高すぎるので、その後に観たスティーヴン・スピルバーグのマイノリティ・リポートの面白さが半減してしまいました(笑)

それくらい影響力が強い作品であり、2010年代を代表するアニメとして語るべき作品だと思います!