シュローダー

涼宮ハルヒの憂鬱のシュローダーのレビュー・感想・評価

涼宮ハルヒの憂鬱(2006年製作のアニメ)
5.0
この作品以前と以後で、アニメというカルチャーの意味合いは大きく変わるエポックメイキングな作品である。何故ならば、「萌え」という概念が初めて軸足を持って立脚したのはこの作品だからである。「涼宮ハルヒの憂鬱」から始まる前半5話の「え? こんなに凄い話なの!」という飛躍の気持ち良さ。そこから視聴者を有無を言わさず次々とハードSFとキャラ萌えの沼へと叩き込んでいく。村上春樹がこれまで熟成してきたセカイ系というジャンルをキョンの内省的ナレーションを借りて遂に一般の広い層へと浸透させたという意味でも、この作品の意義は大きい。現在のサブカルチャーを追うならば必ず履修しなければならない義務教育。