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蒼穹のファフナーのhinanoのレビュー・感想・評価

蒼穹のファフナー(2004年製作のアニメ)
4.8
近未来の日本某所に浮かぶ「竜宮島」。未知の生命体フェストゥムの襲来により人類存亡の危機に瀕する中、少年少女たちが巨大ロボット・ファフナーに乗り込み島を守る。

“『あなたはそこにいますか?』”

00年代のロボアニメ✖︎平井さんキャラデザ✖︎鬱展開の前評判でずっと気になっていたシリーズをついに。観る前から確信していたとおりハマった〜!

戦う少年少女たちは皆んながご近所さんのような小さな島で、のびのびと育ったんだろうなあって思う良い子ばかり。仲が良いし、どこにでもいる10代と変わらずそれぞれに好きな人もいたりして。
なのに序盤から結構退場していくし、終盤の立てたフラグを全て回収していく展開はなかなかの絶望感‥

ただストーリーは純粋に面白くてサクサク観れた✔︎
“対話”や“そこに存在すること”がキーワード。フェストゥムの神々しさ、不気味さも良い。

ファフナーに乗れる、乗れない。それを受け入れる子ども、受け入れ難い親。家族によって異なる戦死した後のエピソードなど‥
今まで観てきたロボアニメでは(色んな意味で)親不在の子どもたちが多かったからか、この辺りの描かれ方も印象深かった。

皆んなのことが好きになったけど、その中でも推しは真矢ちゃん。明るくて可愛らしい愛されキャラなのに戦闘時には冷静になるギャップが堪らないし、バリバリ格闘戦しそうな感じで後方支援型かつ射撃タイプの機体に乗っているのなんて‥◯

あとはやっぱりシナスーのデザインが最強!

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つづけてTVシリーズより1年前を描いた前日譚「RIGHT OF LEFT」を鑑賞。約1時間のスペシャルアニメ☑︎

一騎たちがまだ何も知らない頃、、
彼らの先輩が、未だフェストゥムに見つかっていない竜宮島を守るためとある計画に参加する。

本編より技術や経験が足りていない頃の、ある意味犠牲的な作戦を中心とした物語なので、より一層絶望感と切なさが漂う。

“どうせみんないなくなる”の衝撃。マリンスノーの美しさ。

なんだかんだ動物に弱いので、犬のプクちゃんに盛大に泣かされた、、、
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