平田一

ケイオスドラゴン 赤竜戦役の平田一のレビュー・感想・評価

ケイオスドラゴン 赤竜戦役(2015年製作のアニメ)
2.1
“ボクは決めたんだ。どの友達を殺して、何を今、守るべきなのか”


星海社が運営するウェブサイトから誕生した、TRPGベースの、メディアミックスプロジェクト。早々たるクリエイター(虚淵玄、奈須きのこ、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟)がプレイヤーとして参加、それらをまとめた全7巻(+「サントラ・キャラブック」「ワールドガイド」の別2冊)が既に刊行されており、本作は10年後が舞台のTVアニメーション。「ダンガンロンパ」「暗殺教室」などのオープニングディレクターで活躍してきた松根マサトさんが本作を監督し、シリーズ構成はコンシューマーゲームのシナリオやノベライズを手掛けるゲームデザイナーでライター・小太刀右京さん。


「ドナティア」と「黄爛」……二つの大国が冷戦状態にある世界。その両国の間に存在する島国、ニル・カムイ。その国には七つの竜の一つ「赤の竜」がおり、赤の竜は原因不明の暴走を引き起こす。物語は暴走した赤の竜を討伐すべく結成された「混成調査隊」を軸に描いてく―――。


まあ、以前拝見してて、何とも言えない出来栄えでしたが、改めて拝見しても微妙な気持ちは変わらずです。

昆夏美さんが歌うオープニング(「ISOtone」)は圧巻ですし、第1話の曲からのサブタイ、カッコ良かったです! 正直そこだけリピートしても良いぐらいに素晴らしくって、この曲を知られたことがとてもラッキーでしたね。

あと主要キャラクターのスァロウとメリルもイイ! 触れたものを破壊する呪いを抱えるスァロウと、奴隷だった過去を持つ従者のメリルの関係性。ハッキリ言って二人を主役にすれば良かった気がする。何度見ても二人の関係、スッゴいラブコメディですし、最終回は集大成と言えるぐらいの名場面。マジで二人の旅路だけでもアニメ出来たと思うなあ。

ええ、つまり、残念ながら、他は壊滅的ですね。

ストーリーはグダグダで、ある意味尻切れトンボだし、主人公がウジウジしすぎてとってもイライラさせられて、全体的に面白いって言えるものが少なすぎ。作画はまあ、悪くは無いけど、特に良いとも言えないし、総じて秒で忘れる程度のものがちょっと多すぎる。

上記の二つが欠落してたら、もっとマイナスでしたね。


もし再見するとしたら、やっぱスァロウ×メリルだな。
ホント二人の掛け合いだとか、ドラマがずば抜けて最高で、また演じる斉藤さんと照井さんがメチャクチャイイ!

そこだけフォーカスしたお話を、誰かやってくれません?
平田一

平田一