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ガッチャマン クラウズのnobuoのレビュー・感想・評価

ガッチャマン クラウズ(2013年製作のアニメ)
3.8
猛烈にツッコミ入れたい部分※もあるけど結構夢中になってしまった。
題材となった架空のSNS“日常生活に浸透したマッチングアプリ(cv丹下桜のAIによる監視付き)”がディストピア極まりない。
キャラデザとOPのセンスも良い。WHITE ASH好きだったなー。the pillowsとの対バン行ったのが懐かしい。

一人称が“ボク”・文房具フェチ・独り言多い・距離感近い・トランジスタグラマー...そんな主人公の一ノ瀬はじめちゃん、主人公よりも黒幕寄りのキャラ造形だよな。属性盛りすぎて。「グリッドマン」のアカネちゃん見た後だからそう思うのか。

※はじめちゃんや、トニースタークばりのセルフ正体晒しはアカンって...。「SNSの罵詈雑言なんてスマホの電源切れば良いっス」って言うけど、あんた友達も家族も(少なくとも母親は)居るでしょ。とある仏教学者が最近“ネットカルマ”って名付けてたけど、本人以外に危害が行くのがSNSの恐ろしさなんだから「自分さえ気にならなければ」の考え方はまずいよ。今日は勿論のこと、放送当時から晒しの延焼は横行していたはずなのに。
作中では思慮深いキャラ扱いされ結局全面肯定されていたが、“SNSとの向き合い方”というテーマを考慮すると練り込みが浅いキャラ描写となってしまったように思う。
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