このレビューはネタバレを含みます
観れば観るほど引き込まれる。
「stay night」の時系列上にある作品は、主人公が自己矛盾に苦悩する姿を描くのが抜群に上手だと思う。
バトルシーンの作画もさることながら、キャラクターの心理描写が物語の魅力に拍車をかけている。特に、聖杯問答はアニメ界屈指の名場面だと思う。
主人公コンビの理想は正しいし美しい、けれど それ故に痛々しい。大切なものを自ら切り捨てたり、信念を完全否定されたり、抱いた理想の果てに望みがなかったり。とにかく主人公陣営に救いがない。
しかし 救いはなくとも、誰よりも理想を追求し平和を願った人間の生き様に、誰もが憧れを抱かずにはいられない。それがstay nightへ、士郎へと継がれていく流れは美しい。
アルトリア、切嗣、イスカンダル。好きなキャラが多すぎて困る。
