平田一

バディ・コンプレックスの平田一のレビュー・感想・評価

バディ・コンプレックス(2014年製作のアニメ)
1.1
“この出会いは、運命さえ変える”

「機動戦士ガンダム」や「コードギアス」のサンライズが新たに手掛けたオリジナルロボットTVアニメーション。ごく普通の高校生が謎の転校生によって、未来へ突然投げ飛ばされて、一人の少年と出会う。監督は「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」などの演出に携わって、本作で監督デビューを飾った田辺泰裕さん。

渡瀬青葉は明るく朗らか、ごく普通の高校生で、転校生の弓原雛のことを意識していた。ところが青葉の日常は謎のロボットの襲来と雛の正体で一変、そして彼は未来に関わる少年ディオと遭遇―――。

まあホント、珍しくも何ともなかった内容ですが、それにしたってこのアニメは不快感が強すぎる。その9割担っているのが主人公の青葉です。昨日までどこにでもいる高校生だったものが、一転してロボットが飛び交う世界へ飛ばされる。その中で順応できないことは仕方が無いと思う。あまりにも元いた世界とギャップがありすぎですからね。

ところが話数を重ねていっても、彼はあんまり学ばない。それどころか頭の中は「ヒナ、ヒナ!」しか無さ過ぎて、だんだん彼を追いかけてくのが心底苦痛になってくる。倍速視聴をもってしても、苦痛は全然消えないし、ここまで嫌悪に染まっていったの、ある意味ではレアですよ(ヴァルヴレイヴは何だかんだで色々楽しく見れてたし)

青葉にしてもヒナにしても、何でこうまでキャラクターは視野狭窄(しやきょうさく)なんだ? あんま言いたくないんだけれど、ホントにつまらなすぎますね。あくまで私見なんですが、この手のアニメでキャラを深める必要無いって思ったの?だとしたらスタッフ陣はちょっと舐め過ぎなのでは? そんぐらいにどこに勝算見い出した?って気持ちです。

キャラクターデザインも作画も安定していたし、完結編のオチが意外どころか素晴らしかったこと、孤軍奮闘ビゾンさんと雛ちゃんの可愛さと……良いところもあるにはあるけど、青葉が足を引っ張りすぎ。

取り敢えず、余程のことがなければ二度とは見ませんね。
次見るなら雛ちゃんの可愛さかビゾンだな(後者の率がまず高い)w
平田一

平田一