スズキさん

バビロンのスズキさんのネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2019年製作のアニメ)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

自殺は肯定されるべきか?

本作では非常にセンシティブな自殺を政府として容認するか否かを問う、正解のない非常に難しい議題について述べる作品である。

そりゃ政府としては国家運営の為には容認し難い内容ではあるよな。
だが、自殺肯定派の意見も一理あり、簡単に決着付けていい問題ではないのは間違いない。
物語中盤の自殺法導入を議論するシークエンスでの、野丸と齋の討論はかなり見どころの一つだ。

そしてこの物語に登場する唯一のヴィランである曲世愛が恐ろしいほどに凶悪かつ強い。
完全初見殺しの特殊能力によって警視庁もFBIも無力化し、アメリカ大統領さえも殺害してしまう。
ここまで恐ろしく強い女性キャラは、チェーンソーマンのマキマさんにも匹敵するだろう。

曲世愛の能力は幾つかある。
一つは話しかけた相手を完全に意のままに操る事ができる。
通り魔的に道ゆく人間に話しかけると、全員をビルから飛び降りさせる事ができる程、意のままに操れる。
九字院は曲世愛の術にハマった際、自らの足を拳銃で撃ち抜き、ギリギリのところで正気を保つ事ができたが、最終的には頭を自ら撃ち抜いて死亡してしまった。
術にかかったら最後、多少の抵抗はできても解除はできない模様である。
2つ目は自分の姿を自在に変えられる能力である。これのせいで警察は曲世の捜査、追跡に困難を極めている。
どこに曲世が広んでいるかわからない緊張感が常にあるのだ。
こいつは本当に支配の悪魔かなんかじゃないのか?

モンスターパニックものとしても楽しめる本作品。
センシティブな内容に触れる為、万人にお勧めはできないが、個人的にかなり面白い作品だと感じた。
スズキさん

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