ばらかもんが放送した年に、実は縁あって長崎の五島列島に行った。当時はアニメの存在を知ってはいたものの全く興味がなく、それが今となれば少し後悔。ただ、私の記憶の中では今も鮮明に、五島列島の景色や思い出は残っていて、所々アニメを観ながら懐かしい気持ちになった。
本作に出てくる島民の子供たちは良い意味で幼くて、本能のまま子供らしく無邪気に遊ぶ姿がとても可愛かった。特になるは、人の心にスッと滑り込む言葉をサラッと言う。琴石家の人間は祖父母含めみんな人タラシなんだろうな。
他にも、助け合いや支え合いが当たり前の五島で起こる東京では体験出来ない数々の出来事も見どころの一つ。その中でも私は特にお墓参りのシーンがすき。死者をこんなにも明るく楽しく弔うなんて素敵だなあと思った。
最後に、ど田舎の大自然に直面した清舟が書いた《星》という書、とってもかっこよかった。アニメの中の作品だけど、その書が欲しいと心の底から思った。
