遅ればせながら、ようやく鑑賞。結論から言うと、原作：松本大洋、監督：湯浅政明の組み合わせから考えられる結果としては最高水準。しかし、2014年のアニメという事を踏まえた上で見ても、台詞回しなどが少々古臭い。
原作が発表された'90年代や実写映画化された'00年代だと、このイキった感じが格好良かったのだろうと何となく想像できるけど、2014年の湯浅作品と言えば、もう「四畳半神話大系」よりも後になるわけで、両者を比べれば、僕は「四畳半～」の文学的な台詞回しの方が好きだ。
それにしても、湯浅テイスト炸裂のディフォルメを利かせた独創的な世界観は最高だ。卓球台さえ直線を使わずに描いているのに、ピンポン球が跳ねる音だけは異常にリアルというバランス感覚。
もう少し早いタイミングで観るべきだった。
