平田一

ヤマノススメ セカンドシーズンの平田一のレビュー・感想・評価

3.7
“歩いていくんだ、一歩一歩ーー”

コミック・アース・スター連載のしろさん原作同名漫画を、一期と同じスタッフ・キャストが再結集のセカンド・シーズン。山登りに少しずつ夢中になっていくあおいが、富士山登頂に挑むため、色んな準備を進めてく。今回からほのか役で東山奈央さんが参戦。

前回で山登りの魅力に気付いた雪村あおい。そんなあおいが富士山で朝日が見たいと思っているのを知った倉上ひなたは、山友達の斎藤楓、青羽ここなと相談し、無事に富士山を登るための準備を始めていくことにーー。

前回より話数も増えて、中身もギッシリなんですが、一期の感触も変わらずで、二期のほうも見易いです。特に富士山の頂上に登っていこうと準備をしたり、本番で痛感した“どうしたって出来ないこと”がハッキリと出てくるところはかなり見応えありでした。

このことは一期のレビューでもちょっとだけ書いたんですが“出来ないこと”を肯定する強さや優しさに溢れてて、見てるこっちを暖かい気持ちにさせてくれますね。

あと一期の頃に比べて、あおいが成長しているとこをナチュラルに描いたのが個人的には良かったです。顕著なのは新たに出てきた黒崎ほのかとの関わりで、人付き合いが苦手同士だからというのもありそうですが、初対面の相手に対し、自分から声をかけてくところは立派な成長ですし、交流の輪も広がってるところも尚更良かったです。てか見ていて分かったのが、ボクは結構男の子みたいな格好をしている女の子が好きっぽい。何の気付きなんだか(笑)。

まあ尺が増えたことで、エピソードが場合によってはオマケみたいに感じたり、場合によっては退屈に思えるところもありました。けれどやっぱりもう一回、見たくなっちゃうところもあって、そういうところがヤマノススメの魅力なのかもしれません。

残すところはサード・シーズン、Next Summerになるんですが、そこでも一体何が見れるか、見られるときが楽しみです!
平田一

平田一