ぼっちザうぉっちゃー

たまゆら〜hitotose〜のぼっちザうぉっちゃーのレビュー・感想・評価

たまゆら〜hitotose〜(2011年製作のアニメ)
3.7
引っ越しから一か月経ち夏休みに入る所から年が明けるまで、そして麻音の意外なルーツなどを描き、夏祭りや「私たち展」を通してまさしく”ひととせ”を振り返る内容。

よく泣くちひろちゃんいい子すぎるよ。
あとももねこ様はなんだかKey作品に出てきそうな感じの謎生物だな。(普通の猫だと作画がムズいからそうしてるのではと邪推してみたり。)

個人的に普通JK代表のかおるが好きなので、将来に迷うかおるの働きかけで今の自分たちの現在地を確かめる「私たち展」が開かれる流れはとても良かった。
かおるだけでなく、他の皆もまだ明確に未来を思い描けているわけではなく、皆一様に行き先のない切符を持て余してふわふわしている。それでも大丈夫。今はまだ、今してみたいこと、興味のあること、知ってみたいものに、正直に心を寄せてみればいい。その時間を共有できるこの町の、音も匂いも人も、全てが宝物だ。

四角い窓を通して自分の宝物を切り取るぽって。父への思慕を中心として深まる思惟と、時とともに広がる世界は、これからどんな景色を心に写すのだろう。