このレビューはネタバレを含みます
時間の潰し方やお金の使い方、“美味しい”とか“楽しい”みたいなごくありふれた感覚さえも理解出来ていない、死に方は分かっても生き方が分からないレドが、異なる文化・価値観を持つ人びととの交流を通じて自分で決断出来るまでに成長していて感動する。
思えばレドは序盤でも武力で船団を制圧しなかったり、チェインバーで最低限の意思疎通は出来るのに自分から言語を習得したりと自然に“歩み寄り”をしてたんだよね。そうして歩み寄ったからこそ、同盟にはなかった言葉(=新しい価値観)に触れることができたんだと思う。
言葉を奪うことは概念を知る機会を奪うことでもあるから「共存共栄」って言葉を後世に残さなかった同盟はやることが徹底してるな〜〜ってドン引きした。
そういう同盟の洗脳のせいで“やるべきこと”と“やりたいこと”がごちゃ混ぜになってるレドが悩むことさえ出来ない状態にあったのは辛かった。
ロボアニメとして見ると、序盤で安っぽく描かれてた量産機が文明レベルの低い地球に降り立った途端に圧倒的な戦力として描かれてたのが印象に残ってて、オートで敵を補足して人間が砂みたいに死んでいく描写はチェインバーかっこいい!よりもチェインバー怖……の方が勝ってた。からの最終話でチェインバーで惚れる。