ソラアユム

モブサイコ100 IIのソラアユムのレビュー・感想・評価

モブサイコ100 II(2019年製作のアニメ)
4.5
題名:モブサイコ100 Ⅱ
鑑賞日時:2023年1月4日
鑑賞方法:NETFLIX
評価:4.5(MAX5.0)

『超能力を人に向けるな。それを注意てくれる人がいないなら、ボクがやる!』
 

鑑賞期間:2022/12/24~2022/1/4
2023年1本目
原作未読

≪良≫
 日常コメディと超能力バトルの両刀を使い分ける巧みさが今作の優れている点の一つだ。超能力バトルにシフトして、王道バトル物に路線変更しても十分に面白い内容なのだが、今作はバトルの後には必ず原点回帰の日常物が描かれる。登場人物全員それぞれが型にハマらず一筋縄ではいかないのだから日常パートが超面白い。

 今シーズンで、それが最も如実に表れていたのが霊幻新隆にスポットが当たるエピソードだ。モブの超能力を自身のビジネスに利用しようとする狡い男なのだが、超能力が溢れる過酷な世界でハッタリを武器に笑いを届けてくれる憎めないキャラクターであり、今シーズンで一層好きになった笑。

 勿論、超能力バトルの迫力はS1よりもさらに磨きがかかっているのは言うまでもない。超能力で世界征服を企む秘密結社“爪”の最高幹部“5超”が一人、島崎との闘いは今作の白眉だろう(実はSNSで流れてきたこのバトルシーンを見て、即今シリーズの鑑賞に至った)。瞬間移動能力と予知能力を駆使し、元“爪”第7支部のメンバー+花沢を翻弄するシーンは、能力バトルの外連と息を呑む程の作画力に溢れている。

≪悪≫
なし

≪まとめ≫
 ONE先生の作品の特徴として、拗らせ具合が深刻な人ほど戦闘能力が高い傾向にあるのだが、島崎というチートキャラがそこまで闇深くないのが新鮮だった。S3も期待。


以上