デュラララ!!がとても好きだ。
でも触れたのはこちらが先で、面白さに感動してデュラを見始めた経緯がある。
禁酒法時代(1930年代)のニューヨークを舞台に、
よみがえった「不死の酒」を巡る群像劇。
まさにタイトル(バカ騒ぎの意)通りのアニメ。
作画とキャラデザがとても良い。
主人公がいない、全員が主役であるこの群像劇に嵌っている。と言うかぶっちゃけすごく好み。
色彩、背景が完璧。
この時代の表現と世界観の演出が素晴らしい。
煙るような画面が醸しだす、フィルムノワールの
空気がカッコいい。
opもめちゃくちゃカッコいい。「Gun’s&Roses」は何回聴いたか分からない。
ただ「フィルムノワール」なので、ノリは軽いが
エグいシーンは多め。
時間軸がバンバン切り変わり構造は複雑。
特定のキャラに焦点を当てるわけでもないので
頭を使う。
でもこんなに楽しい1クールある?
今観ても全く色褪せていない。
マフィアだけで4つのファミリーが出てくるし、
新聞社に謎の強盗カップル、殺人狂に名家の兄妹、
爆弾操る街の不良などなどなど。。。
よくもこんなにテンポ良くスマートに全13話で
まとめたと思う。脚本、構成が神の所業。
まさに人の数だけある命運が収束していく様は
圧巻。
舞台が現代でキャラを推しやすく間口が広い
デュラを、煮詰めたらバッカーノになる。
ありきたりな言い方だが、本当に良くできた
作品。
万人にウケる作品とは言えないかもしれないが、
好きな人はとことん好きになると思う。
そしてこの作品は2周3周するのがオススメ。
何周しても(いや、してこそ)面白いから。