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映像研には手を出すな!のtottsunのレビュー・感想・評価

映像研には手を出すな!(2020年製作のアニメ)
4.1
アニメ「映像研には手を出すな!」
アニメーション制作を夢見る高校1年生の浅草みどりは、同級生の金森さやかとともにアニメ研の上映会へ。 すると、カリスマ読者モデルとして知られる水崎ツバメが声をかけてきた。水崎はなぜか黒ずくめの男たちに追われていた。 浅草と金森は彼女を助け、男たちを撃退する。そして2人は水崎が意外にもアニメーター志望であることを知る。 浅草と水崎の即興での合作が始まり、意気投合した3人の前に「最強の世界」が広がっていく…
実写版の映画でその存在を知った「映像研には手を出すな!」
だけど、私の守備範囲外だったため見事にスルーしてしまった。
先日Netflixのインスタアカウントの特集にてアニメ版があったことに驚き、
とりあえずマイリストに追加してみた。正直浅草氏のキャラが最初の最初は掴めず絵的にもあまり惹かれなかったんだけど…食わず嫌いはしないと前に決めたんだった!と最後まで鑑賞してみると、このアニメが持つスピード感とパワーに完全に打ちのめされてしまっていた。
気がつけば2日程度で全12話鑑賞してしまった。目が疲れて瞼ピクピクしてるw
アニメや漫画に疎い私はやっぱりキャラやストーリーを重視してしまうけど、背景や乗り物、効果にこだわって作られていることを感じればこんなに世界は広がるんだ。
これはアニメだけならず、カット割や音響効果がもたらすものなど通常の映画も同じ視点で捉えることができる新たな発見があった!
一方、アニメだからこその誇張表現、しかし現実との狭間での揺れ具合はなかなか興味深かった。そんなこと言ってると水崎氏に「アニメじゃなくてアニメーション!」ってツッコまれてしまいそう。
個人的には金森氏がめちゃくちゃかっこよくて…私自身が全く持ち合わせていないマネジメントの部分を見せつけられた。ただ催促するわけではなく、
アニメに詳しくないとしながらも2人に寄り添い、時には妥協し(彼女なりに意見を突き通すよりもそうした方が最善と考え)、スイッチの入らない2人を叱咤激励して、冷静に全体を見渡して手配をする。いやー、カッコ良すぎでしょ。
私は浅草氏みたく暗いところ、おばけ、怖いとこダメ。人混み、人前苦手だから金森氏に惹かれる気持ち分かるなー。
名監督には名プロデューサーあり。って今回本当に思った。
ジブリのあの方達の顔が浮かんだよねw
良い気づきを与えてくれた面白いアニメでした!
私的には☆☆☆☆.1かな。
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