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虚構推理のslowのレビュー・感想・評価

虚構推理(2020年製作のアニメ)
3.2
ネット民を巻き込んだ前代未聞の“オカルト裁判”、開演。
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少女版「ゲゲゲの鬼太郎」と言うべき作品。
“力”じゃなく、“言葉”で怪異事件に挑むスタンス。
ヒロインのクセが強くて作風はとがってるけどテンプレ作品がわんさか溢れてる今、“個性”だけで勝負してる感じがいい。

【本作の特徴】
怪異を広める者に“真実だと思わせる嘘”で納得させて事件を解決に導く、というもので、オカルト系作品の中でも解決方法がかなり特殊。

怪異事件の根っこ部分を掘り返し、別の真実を“作り出す”という方法は、ミステリーの側面を持ちつつも“虚構”という本作独自の切り込み方にオリジナリティが光ってて、現代のネット社会を味方につけて誰もが想像しないやり方で妖怪退治する面白さ。

よく勘違いされてるが、本作は一話完結型ではなく、基本は「鋼人七瀬事件」がメインである。
話の引き伸ばしを感じる方が多いが、ミステリーとは本来そういうもの。
(OPをちゃんと見れば鋼人七瀬の話がメインだとわかる)
ただ半分は雑談多めなラブコメなので好き嫌い分かれるかも。
(そういう意味では少女版「化物語」といえる)

【まとめの一言】
OPには制作スタッフの意図や伏線が仕掛けられてる。それを見ずにアニメを評価するのは、ただのせっかちサンです!m9( ̄ー ̄ )
これもOPスキップできる時代に生まれた弊害ですな。
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