Train

ARIA The NATURALのTrainのレビュー・感想・評価

ARIA The NATURAL(2006年製作のアニメ)
4.8
【なんて素敵な世界だ、これ以上何を望む?】

1期の時点では自分はまだこの作品の魅力に全然気づけていなかった。世界に触れること、人と出会うこと。そんな単純で当たり前なことが素晴らしく思えた。この2期でようやく分かったが他の日常アニメやほんわかアニメとは流れてる雰囲気が違う。美しいというか神聖というか神々しいというか。聖書読んでる気分。(読んだことない)まさにセンス・オブ・ワンダー。

後にシリーズに参戦する茅野愛衣はこのアニメを見て声優に転身する決心をしたらしい。仕事に忙殺される日々を送っていた彼女はARIAで欲しい言葉を貰っていたとか。わかりみが凄い。もはや毎話名言連発しちゃってて語録アニメと化してますもんね。

今期だと個人的には特に晃さんの言葉が響いた。「お前はお前にしかなれないんだ!」とか「人は自分自身で嫌なことを何倍も重くしてるんだ」とか。今の自分と重なるような場面が多かったがこういうのはARIAあるあるなんだろうか。毎話見終えた後胸に残ったのは灯里ちゃん風に言えば「温かいもの」だった。語彙力がない為これ以上の"恥ずかしい台詞"というのは出てこないがこの作品から貰った希望はでっかい貴重なものである。ARIA語録は日々の生活にしっかり活用していきたいですね。

藍華ちゃんが可愛すぎた。しっかり者の仮面の裏は実は泣き虫で照れ屋というギャップと言ったら!萌えだよ、萌え。ギャップ萌え。新しい髪型も素敵。他人の苦しみに気づいてそれを自分の事のように考え涙する、そんな彼女の優しさも垣間見えて泣いた。好きにならずにいられない。

今期は吉田玲子が脚本を担当してる回が多かったが大体それらの回は猫が異様な存在感を放っている。(ケット・シーとか)『猫の恩返し』然り『無彩限のファントム・ワールド』の猫回然り、ひょっとして吉田玲子は猫好きなんだろうか。猫と言えばアリア社長は一体何歳なんだ…?

いきなりのホラー回だったり、謎の999オマージュ回だったり、パラレルワールド回だったりと今期は色々とバラエティに富んでた印象。楽しかった。
Train

Train