Jun

ARIA The NATURALのJunのレビュー・感想・評価

ARIA The NATURAL(2006年製作のアニメ)
4.6
人との触れ合いを通して描かれた優しさに感じ入る叙情性は、1期から引き継ぎ評価されるべきポイント。音楽の面では、オープニング主題歌「ユーフォリア」が持つ透明性、多幸感はTVアニメーションというメディアの枠を飛び越えて特筆に値する出色の出来だと思う。

物語に着目すると、これまでも作中で体験した不思議が具現化したようなケット・シーが姿を表すことが大きな特徴の一つだと感じられる。明確なメッセージこそ名言されていないけれど、確かな存在性を感知されるキャラクターとしての描写は、主人公である灯里の見聞きした事象を力強く肯定する装置とも捉えることができる。クライマックスに配された「銀河鉄道の夜」が持つ美しさは(やはりおどけて見せるが)筆舌に尽くしがたい。
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