過去視聴。そもそも手塚治虫の設定が良すぎるし深すぎる。個人的に自分を犠牲にして皆を救うか自身を救うかというテーマを捉えていて、産まれた時から犠牲者だった百鬼丸が自分の身体のパーツを取り戻し自己を獲得していく様子、それに比例して裏切られた神の怒りによって罪なき藩の人々が不幸になっていく過程が苦しくもあり同時にカタルシスを感じる。深い...。
OPやED共にかっこよくて情緒的だし、Eveの「闇夜」冒頭のブラーが百鬼丸が身体のパーツを取り戻していく毎に(たぶん)薄くなり視界が鮮明になっていくのも芸が細かい!
時代劇モノの渋さと相まって良い雰囲気を出してるが、原作の深みに作画が追いついていない所がちょっと残念なところ。もう少し味や技術が欲しかった。