ワイズマン監督が、
コメディ・フランセーズのカトリーヌ・サミィのために脚色した彼女の一人芝居。
舞台上演を撮影したのでなく、
映画として脚色し直しセットで撮影した斬新な作品。
震えた。傑作。
『コ…
ワイズマン唯一の劇映画。といっても一人の女優の独白劇を映し続ける作品を「劇」と名指すのがふさわしいか心許ないけど。カットが意外と多い。そしてカトリーヌ・サミーの動きに対するカメラの移動が鮮やかで、や…
>>続きを読むカトリーヌ・サミーの表情筋や視線などの可視化された運動・間接的な影のそれの切り返しが眩さを蓄え、映画としての鼓動と感情の奔流を生み出していく。白黒のコントラストも抜群にきいていて髪の白さですら重要な…
>>続きを読むフレデリック・ワイズマンが撮った数少ない劇映画ということでどんなものかと興味を抱き鑑賞。
冒頭から良いと思ったが、老婆の多数の影とクローズアップで見せる演出は(回想を語るときが影で息子に語りかける…
舞台には奥行きがあるけれど、スクリーンはやっぱり平面なんだなという当たり前のことを思いながら観る。
語り手の後ろに出現する影は映画においては書割りでしかなく、語り手と影の間にある距離がなんとなく無…