「ヘリコプターの窓から、どこまでも続くサヤン山脈を見つめる若い女性。文明が発達せず、神に見捨てられた小さな民族、トファ族だけが住むこの土地で、彼女は何を探しているのか。」
というあらすじがDVDの…
上空から辺境の地を見つめる世捨て人のようなエカテリーナ・ゴルベワの眼が死んでいる。どこの誰かも、民族かどうかも定かではない者たちの厳つい面。業を背負い極まった面のゴルベワも負けてはいない。寂しいとか…
>>続きを読む20世紀後半のリトアニアを代表するアートハウスの巨匠、シャルナス・バルタスの傑作。
同年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門上映作品。主演は本作の3年後に公開されるカラックスの『ポーラ・X』(1…
やはりこの頃のシャルナス・バルタスの映画は素晴らしいとしか言えない。
ただ物や人が侘しく映っているだけで満足感を得られるこの質感、哲学的とも言える真理性がある。
ドラマ性は薄いのに、いくらでも見…
このゴルベワの顔はたしかにすごい…なんというか骸骨の上に土色の粘土で作った顔のようで、あまりに「顔」すぎる…
鹿、山、川、雪、辺境、変な顔の人たち…
石だらけの斜面をごろごろすべり降りてくるゴル…
[異邦人が導く魔術的な"死と疎外感"の旅路] 100点
超絶大傑作。カテリーナ・ゴルベワ可愛い以外の感情を完全に死滅させるシャルナス・バルタスの長編三作目。遊牧民トファ人の集落があるサヤン山脈にや…