流れる景色に境界は見当たらないのに、歴史として仏独の曖昧な境界線が横たわっていて、幾多の争いがあったことを淡々と伝えるスタイル。一貫しています。
「フォルティーニ」とか「早すぎる遅すぎる」と基本的…
哲学における廃墟としての風景と建築物。歴史性を静謐に漂わせている。白い服の貴婦人のシーンはジャン・ルノワールじゃないすか。
この映画は日本では撮れないんだな。スクラップアンドビルドで歴史性を擲った…
とんでもなく重い話であるはずなのに(疎開しながらフランス国家を歌うグロテスクさ)、人間が2カットしか出てこず、しがそれが超軽妙にホンサンスみたいな終わり方のためなのが素晴らしい。でもそれも揶揄に対す…
>>続きを読むジャン=マリー・ストローブとダニエル・ユイレ夫妻による作品。国粋主義的作家モリス・バレスの長編小説「コレット・ボドッシュ」を題材にした話。
とりあえずカメラのパンが多い作品でした。先日鑑賞した佐藤…
5年ぶりくらいの再見。
いやはや、途轍もなくシンプルな画面がもつ「内面」(と、あえて言ってみる)の、この豊かさよ……。カメラが風景をぐるりとパン、ゆっくりゆっくりと移ろいゆく景色。
そこに立ち現れ…