虐げられたユダヤ人の不能感を象徴するかのような抑圧された運命をたどる青年の物語に、どうして怪力の代名詞たる旧約聖書の英雄の名が冠されているのか最後まで解せなかった。怪力どころか主体性すらろくに発揮さ…
>>続きを読むポーランド映画祭2016にて鑑賞。
一度はゲットーを抜け出したヤクプだが身を隠し彼方此方を転々とする生活に安住できる場所は見つからぬ。虐げられた姿にも屈強な表情が印象的。ジェゴタとの接触から蜂起へ…
第二次大戦下、ユダヤ人青年の運命を旧約聖書のサムソンと対比させることで浮かび上がらせていた。主人公の迷いが丁寧に描かれていて、地下室という舞台も彼が無意識の中に埋没し虚無や無力さと向き合って自分の中…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
旧約聖書に登場する、怪力持ちのイスラエル民族の英雄サムソンをモチーフに、第二次世界大戦下のポーランドにおいてあるユダヤ人が辿る運命を描く。
元々敬虔なカトリックの国であるポーランドでは、非カトリッ…
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