再見。同一ショットに被さるテキストの朗読は絶えず途切れることなく読み上げられるが、画面上では一定時間の経過ごとに異なる時間帯の同ポジションの画面へと切り替わる。『コルネイユ=ブレヒト』で到達した光と…
>>続きを読むジャン=マリー・ストローブ監督
川(あるいは湖)縁の一本の樹とそこに寄せる水を映すフィックスショット
同時録音(最後に明かされる)されたヴェネツィアの歴史に関する音声が流れる
水、岸に寄せる穏やか…
ジャン=マリー・ストローブ監督作品。
川岸を映した映像と共にモリス・バレスの旅行記「ヴェネツィアの死」第3章「アドリア海の水平線上に漂う影たち」の一節が読まれる作品。
川岸の水面の波の具合を見て…
このレビューはネタバレを含みます
まずドカッと映される大木、これ自体だけでも味わい深いけれども、むしろその側にある岩を間断なく打ちつける波の方に目が行ってしまうのは、タルコフスキーが描写したような水の神秘性が感じられるからだろうか。…
>>続きを読むヴェネツィアと明示されていないがヴェネツィアなのだろう、河岸の木と枝が延々と長まわしで捉えられる。似た時間帯、あるいはまるで違う時間帯に全く同じ場所から固定ショットで繋げているため、長まわしであって…
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