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あなたには帰る家があるのmaroのレビュー・感想・評価

あなたには帰る家がある(2018年製作のドラマ)
4.0
最高の不倫ドラマだった!
いや、不倫をフックにしたバトルロワイヤルか!(笑)
女同士の仁義なき戦いみたいで。

不動産販売会社で働く玉木宏が、妻子ある身でありながら、自分の結婚記念日に、顧客の妻である木村多江に手を出すことから始まる
しっちゃかめっちゃか。

毎回展開がどうなっていくのかっていうハラハラ感と、みんなが共感しやすそうなキャラ設定をうまくメインの4人に散らしていたのと、シリアスなのに笑えるところが多いバランスのよさがとても秀逸だった。

もうね、木村多江がやばすぎ!
昔観た『ストーカー・誘う女』の雛形あきこを少し思い出したぐらい(笑)
勝手に玉木宏の家に押しかけたり、その妻である中谷美紀の会社にもやって来たり、行動がやべえ!

その実態は、最終回前の話で言われてたけど、同性の友達がおらず、男に媚びを売る女。
「あー、こういう女子いたわー」と、誰もがうなずきそうなキャラ。

そんな木村多江に「あなた、モテないでしょ」と言い放つ男勝りな中谷美紀の方には好感持てた。
そんな中谷美紀の演技もすごくて。
とにかく顔芸、、、もとい表情の動きが素晴らしい!!
笑っているのに怒っている顔とか、泣くシーンとか、すごく感情移入できる演技だった。

そんな中谷美紀にけちょんけちょんにされる玉木宏もよかったなあ。
マジで押しに弱くて、いっつも中谷美紀にズケズケ言われてて、でも木村多江にも振り切れない優柔不断なところが共感できる(笑)

そして、木村多江の旦那役だったユースケ・サンタマリア。
最初は何か暗くて怖い感じだったけど、実は一番純粋でまっすぐな人で、前回から急に好感度アップ!
家族の闇も背負いつつ、不倫した妻を受け入れ、事情のある子供を受け入れ、一番器が大きい!
この11話を通じて、もっとも変化のあったキャラだ。
やっぱりキャラの変化があるドラマは面白いね。

辛いときに、顔見たくなる人、「おかえり」とか「大丈夫?」とか言ってくれる人、場所じゃなくて、そういう相手が帰る家なんだなあ、帰りたくなるのは。
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