てっちゃん

死との約束のてっちゃんのレビュー・感想・評価

死との約束(2021年製作のドラマ)
3.5
このシリーズ、三谷幸喜の原作愛と大胆な脚色の妙で、とても好きなんです。
今回の原作(未読)は、探偵ポアロがほとんど登場しないということ、もっとも分かりにくいという作品(かつ人気の高い)のようです。
映像化された本作では、暴君として振る舞う、女主人を松坂慶子が、これでもかと、怪演(見てる方が辛くなるほど)。この本筋と併行して探偵・勝呂武尊(野村萬斎)と過去に因縁のある上杉穂波(鈴木京香)とのコミカルな絡みが、半分以上を占めており、「これってどういう話なんだろ?」と翻弄されつつ、クライマックスの「謎解き」を迎えると、事件に至る物悲しい人間ドラマが浮かび上がるという仕掛け。各キャラクターの描き方も秀逸。
このシリーズ、今後も期待です。
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