逆鱗

Sweet Home -俺と世界の絶望-の逆鱗のレビュー・感想・評価

Sweet Home -俺と世界の絶望-(2020年製作のドラマ)
3.5
自己を犠牲にしてでも共同体を守れ!

物語の構造は、鬼滅の刃と同ジャンル
人間が怪物と化す謎の現象が生じて、ディストピアと化した韓国
襲い来る怪物から、共に暮らす家族や団地の住民たちを守り生き延びることがミッション

そして、半分鬼ならぬ、人間の心と姿を保ったまま怪物のスーパーパワーを所持する主人公

同じ団地の棟の居住者たちにもさまざまなキャラが存在する
こういった物語で必須なのは、
自己中で共同体を危機に陥れるタイプ
とても良い人なのに怪物に襲われて死んでしまうタイプ
実は過去特殊部隊経験があり戦闘力が抜群に高いタイプ
対怪物戦だけでも大変なのに、さらに襲い来るならず者集団
などなど、各人物のキャラ設定やバックボーンが物語を面白く味付けしてくれる

鬼退治ならぬ怪物退治はあくまでも生き残るためなので、守りの戦いに徹する
戦う武器は基本DIYで調達
食料は団地内のコンビニで調達
もしくは各住宅のストックを拝借

最後は、いよいよ拠点である団地が維持不可能になり脱出を試みるまでで1シーズン劇終

2シーズンへの引っ張りは、やたら腕っぷしが強いヤクザの男が実は...と抜群に興味をそそられる展開に次も絶対観ると決意!

以下蛇足
細かいところで気になる点がある
例えば、怪物に捨て身の攻撃を加えて、怪物の攻撃を捨て身で止めている刹那に、火炎瓶を投げろ!と仲間に請うのだが、火炎瓶を投げることを逡巡するシーンが長いので、言うてる間に怪物の攻勢になってしまうはずでは?と気になる
ただ、こういうジャンルは頭空っぽにして、流れに身を任せるに限ると思うのでマイナス要素ではない
楽しむポイントは、ディストピアでも共同体を守るために共助ができるかどうか
コロナ渦中にも通じるポイント

一話ごとに緩急をつけて物語を展開しているので、ダレることなく見続けられる作品であった
逆鱗

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