桃色

さまよう刃の桃色のレビュー・感想・評価

さまよう刃(2021年製作のドラマ)
3.2
12年前の寺尾聡さん主演の「さまよう刃」とそのリメイク韓国版「さまよう刃」をみて最後にこのWOWOWドラマを鑑賞。

原作の初版は2004年なのでもう17年前になります。
邦画の「さまよう刃」で書いたけれど、初版当時にこの原作は読んでました。
過去の2作の映画とは違いやっと原作の東野圭吾のミステリーが具現化された嬉しい部分も多いけれど、ただし時代が違います。現代コロナ禍に起きた惨事になってました。だからもっと各所の監視カメラとかデジタルな攻め方できたんじゃと原作から遠のくことを逆に期待しちゃいましたね。
そういう意味では無理がありました。

50分ドラマが6話で300分なので映画より丁寧に描かれていて当然ですね。
結構、技も細かくて年配の真野刑事は安倍のマスクをかけてる。そして若手の綾部刑事はきっと奥さんの手作りだろうなって思えるマスクをかけてます。この辺りで何も言わずとも二人の刑事の私生活が伺えるようでしょう?
そのほかの仕立ても説明くさいところがなくてTV朝日のドラマとは大違い。目で見えるビジュアルで判断しろよって視聴者の注意を逸らせませんよね。

主人公の長峰が復讐の「鬼」に切り替わるシーンは圧巻でしたけど、でも今の現代でこの復讐を肯定的に見られた人がどのくらいいたか疑問になりました。それには、やはり過去の2作でも感じた通り、この長峰に対するシンパシーを感じさせるもっと何かが足らなかった気がするんですよ。
少年法は一部改正されて来年の4月からは18、19歳は特定少年として逆送措置がとられれば死刑もあります。まさに、最後に長塚元班長が言ってた通り法律は完全じゃないからいつでも改正するわけです。
そして「反省して欲しい」と思うのは願う本人が優しいからなのかもしれません。反省なんて意味さえ知らない人だってきっとたくさんいるのよ。だから法に委ねるより復讐をとなるのでしょう。

先日見た韓国映画「ガール・コップス」(レビューしてないけど)でも似たような女性の性被害をモチーフに加害者一味をコテンパにやっつける痛快コメディアクションドラマがあります。
すでにたくさんの悲劇の映画やドラマをもう見てきましたから、ある意味もっとストレートじゃない捻りを期待するのは贅沢なのでしょうか。
重たく考えさせられるドラマだけどやっぱり古臭さを感じちゃいました。
ということで、もっと語りたい部分もあるんですが、それも意味ないように感じてここらで幕。