Vincenzoといえば、ホラー映画好きにとってはヴィンチェンゾ・ナタリ監督でしょうが、こちらはネトフリの韓国ドラマ。
オープニングからド派手な演出でゴリゴリのノワールなのかと思いきや、意外とコメディ色も強い。
かと言って悪党はとことん悪党だし、人も結構な勢いで死にまくるので、そのあたりのギャップが凄い。
そして個人的に好きなのが下手な正義を振りかざすのではなく、悪をもって悪を制するとこ。
法律では裁けない悪や権力者、金持ちどもにしっかり死の制裁を加えるの好き。
でもこのドラマの醍醐味は何よりキャラクターの魅力。
主人公のヴィンチェンツォ・カサノは甘いマスクに素晴らしいスタイルで、頭はキレるし格闘でも強い。
でもちょっと抜けてるとこあるのよね。
ヒロインのホン・チャヨンも美人なのに変顔するし変なダンスするし、叫びまくる。
その全力っぷりが清々しくて魅力的。
個人的な推しは情報局のアン君と会長の弟くん、そしてピアノの先生ソ・ミリ院長。
アン君の怪しい動きが笑えるし変人だけど頼りになるし、弟くんはだんだん可愛く見えてくるし、ソ院長は可愛いのに変かつ後半の活躍に惚れる。
作品としてはツッコミどころもあるけど、やはり安定の面白さ。
ただですね、長いよ!長すぎる!
これで10話くらいでまとめてたらもっと評価高かった。