ミーハー女子大生

ヴィンチェンツォのミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

ヴィンチェンツォ(2021年製作のドラマ)
4.1
濃い。
最初っからいろんな意味で濃すぎる。
韓ドラ慣れしていない人は、序盤で面くらうんじゃないでしょうか。

住民、検事からチンピラに至るまで個々のキャラが強くて影の薄い人がいない。
複数登場する人物全員が、一目で記憶に残るクセの強さです。

残酷なコメディ。

人が死にすぎ。「キル・イット」かよ!って突っ込みながら見ました(「キル・イット」も死者多数)。
でも、「キル・イット」のキラー(殺し屋)なんてゆるいもんです、マフィアに比べれば。

「ヴィンチェンツォ」は物語に緩急があり極端で先が気になるし。

... ( ゚∀゚)・∵ブハッ!!っと笑える面白い爆笑ドラマなんですよ。
でも、他人様にオススメするのがやましくなる残酷さ。
視聴後も…思い出せばゾッとする映像が頭の中に浮かんでくる。
笑った回数とゾッとした回数が同じくらい。

そんな映画みたいなクオリティが絶賛されているわけで。
ドラマ好きで過激な映像が苦手な人にはには刺激が強いかも。
K-ゾンビの方がまだ可愛い。

好きな俳優たちが悪党というジレンマに苦しみ、この人サイコだけど大丈夫?って登場もあり。
その俳優が好きな人は、これ見たら絶叫するんじゃないでしょうか。

そんな憎々しいベテランたち悪役演技のお陰で、ヴィンチェンツォのやることがギリ許せて引き立っていましたよね。

悪党やマフィアはありえないけど、【クムガ・プラザ】なら入り込めそうな世界観が、現実逃避にはもってこいです。

主人公を演じたソン・ジュンギは、「トキメキ☆成均館スキャンダル」から私の大好き俳優の1人(上位30人には入る)。
ヨリムも、「太陽の末裔」ユ・シジンもつるんとした小顔、飄々[ヒョウヒョウ]としたイメージでした。

ソン・ジュンギがマフィアって(笑)と思いましたが、これが意外とハマり役。

マフィア役でも変わらないイケメンで、相変わらず軽妙、飄々とした風情。
コミカルかと思えば、シリアスに銃を撃つ。
軽くクールに拳銃の引き金を引くことが冷酷に見えないくらい、ヴィンチェンツォを正当化したくなりました。
ソン・ジュンギが魅力的に演じたせいですね。
よい子に見せてはいけません。

ストーリー 4
演出 5
音楽 4
印象 4
独創性 4
関心度 4
総合 4.1