老婆心

賭ケグルイの老婆心のレビュー・感想・評価

賭ケグルイ(2018年製作のドラマ)
4.8
まず魅力的なのが、漫画のキャラクターの再現、という域にとどまらない俳優陣の自由かつ奔放な演技。リアリティにこだわるのではなく・あくまで様式美に体を張って創り上げられた登場人物が、物語をグイグイ引っ張り目が離せない。
特に浜辺美波と森川葵の(狂言回しの意味では高杉真宙の)、セリフの抑揚が素晴らしい。時に仰々しい可愛さを、時に底恐ろしさを、しかしあえてコミカルな前提の基で表現してくれていてうれしい。
有り体に言えば、主人公(とその仲間)が圧倒的な力と容赦のなさで無双する様式美に身を任せることができる。
最終2話、柳美稀の熱演は素晴らしかったが、生志摩妄の狂気を演出するためにややテンポが冗長になってしまった印象・逆に少しチープさが残る。
2回をまるまる使わず、1.5回で幕を引き、残り時間で次クールへの引きに持っていければ良かったかとも思う。(あの唐突なエンディングもそれで味はあったと思うが)

いずれにしても、役者と演出の自由度の高い制作現場であったことが伺える作品で、映像表現としてのスキルも高く、何度も観返したくなる良作である。