実は今期、一番毎週次回が楽しみなドラマです。
紘一（永山瑛太）は、今までの父親の価値観を当たり前だと思って生きてきたけど、咲（北川景子）と結婚してから、咲と衝突しながらも、新しい価値観を受け入れようとするし、もともと自分でも昔から違和感を感じていたことが浮き彫りになって、変わろうとする姿勢が素敵だと思います。
最初、彼のキャラには面食らいましたが、それがすごい味なんだと受け入れてからはめちゃくちゃ面白く感じるように。（ヒトサンマルマル、とか）
また、恥ずかしくて本人には直接言えないけど、実は咲のことを第一に考えていることがだんだん判明していく流れは、ベタでも、キュンとします。
咲も『結婚生活は、素敵な暮らしは、こうでないと！』というこだわりが初めは強すぎて、自分で自分の首を締めている感じがありましたが、でも正直に不満を紘一にぶつけられたのはよかったと思います。それができないと本当の関係性は築けないだろうし。
なんだかんだ、咲は肝心な時に正直な気持ちを紘一に話せて、咲が欲しい言葉を言ってくれるのは、他の誰でもなく紘一なのが、いいなぁ。
いつもラスト絶妙なタイミングで『Pale Blue』がかかって、2話以降涙が自動的に出るように…。
米津玄師は曲の作り方や歌い方、ドラマにいちいち合ってて、その世界観を何倍にも広げる天才だな。
MIU404で刈谷刑事を演じていた酒向さんが不器用な紘一の父親を演じているのも、うれしいです。
咲のファッションとインテリア、素敵。
『至誠に悖るなかりしか』
