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大豆田とわ子と三人の元夫のakのレビュー・感想・評価

大豆田とわ子と三人の元夫(2021年製作のドラマ)
3.7
大豆田とわ子はすごい。一人で生きているのに、周りの人に大事にされる。とわ子は辛いときに一人で生きていくことに対して逡巡があったはずだ。人を傷つけるのと他人であって、慰めるのも他人であるから当然だろう。その中で、とわ子の支えになっているのが三人の元夫である。離婚したら繋がりがなくなってしまうイメージがあるが、そんなことは関係ないということが伝わってくる。人間といのは沢山の側面があり、一言で言い表せない。小鳥遊から学んだ数学を最終回でやっているようなカットがあるように人との繋がりはどんな形であり、財産として残っていくのであろう。良くも悪くも。また、相手にとっても救いになっているのが繋がることの良い点だと思う。
人の重層的な側面を描くならドラマの余白が必要が不可欠だと見て感じる。西園寺や電話の声などが描かれないのはここと関わってくるのではないか。離婚をポジティブに捉えるように、相手が嘘をついていても気付かないふりをすればいいでないか。人生や人の見たいところを見て楽しんでいこうという人生讃歌でもあったのではないか。
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