「ダイジェスト出版」の編集部で契約社員として働く五月女恵は、人間関係に悩み仕事も私生活もままならなかった過去を持つ、イマドキのアラフォー女子。そんな恵が始めたのが一人で色んな場所へ行き、一人の時間を楽しむ「ソロ活」であった。始めは純粋に他人との関わりを極力さける目的で始めたソロ活だったが、様々な場所へ赴き、また色々な人と出会うことで、恵の心にもある変化が訪れる……。
テレ東の金曜ナイトドラマ。バイプレイヤーで知られる江口のりこを主演に迎え、現代を生きる何一つ飾らない等身大のアラフォー女子の姿を描いている。
一人の時間を楽しむという点では、同局の「孤独のグルメ」にも通じるものがある。「孤独のグルメ」が大ヒットしたことで、一人飯が広く一般社会にも受け入れられるようになり、最近ではコロナ禍も相まって、一人カラオケや一人焼肉専門店も繁盛している。何より、周りを気にすることなく、目の前の飯を豪快に食べる井之頭五郎の姿に感銘を受け、多くの人の心のハードルを下げたといえるだろう。しかし、「孤独のグルメ」はあくまで男目線で語られているため、女性にとってはまだまだ周りの目が気になる人もいただろう。そんな中で現れたのが、女性の「一人」を応援する作品の数々で、本作もその一つである。
本作の中で語られているように、ソロ活の利点は自分自身と向き合うきっかけを作ることができることだ。恵は今まで先入観や周りと合わせる事で、避けてきたり苦手としてきた物も多い。そうした事の積み重って、彼女は人間関係に疲れてしまった。そんな中でソロ活と出会い、彼女は愛想笑いや自分に嘘を付く事を辞めることができた。番組冒頭で、ネットの情報を話す後輩女子に、惑わされない彼女は、ソロ活を通して「自分の目で見て体験した」事を信じる強さを持った事を表している。
また、毎回豪華なゲストが出てくるのだが、中でも遊園地回の津田寛治の怪しい雰囲気が板につきすぎてて、江口のりことの掛け合いが面白かった笑。
また次のシーズンもやるのであれば期待したい。
