ABBAッキオ

江戸川乱歩の美女シリーズ 天使と悪魔の美女のABBAッキオのレビュー・感想・評価

3.6
 1983年テレ朝。天知茂美女シリーズ第20作。ついに監督が井上梅次から村川透へと交代。文代は高見知佳、小林少年は小野田真之に。美女は高田美和、鰐淵晴子、それに美保純。中村嘉葎雄が歪んだ趣味の富豪役。事情は分からないがこの時期には各局が2時間ドラマ枠を設定し、過当競争になってきたのとこのシリーズのマンネリ感で刷新が図られたのか。1978年の第2作以来年に3作以上作られてきたこのシリーズも最後の3年は毎年2作ずつになってしまった。
 本作は正月特番として長時間枠の2部構成。内容はこれまでにも増してエロチック。これまではシャワーシーンが主だった脱ぎ場面も、高田、鰐淵、美保の三人がそれぞれベッドシーン。極めつきは天知が裸体でしばられローソクを、という場面まで。力のいれ具合は分かるし、オチもそれなりに面白いが、マンネリ打破の焦りも感じさせる。
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