X-MENの関連作品ではあるものの、映画版X-MENとリンクしているのかはよく分からない。映画自体細かい整合性を気にしたら負けなシリーズなのでその辺は柔軟に捉えていいのかもしれない。だからか本作には製作にあたっての縛りがあまり感じられず、とてもメジャー映画では出来ないようなトバした映像表現の実験場といった装い。
最も炸裂してるのが第1話。統合失調症として精神病院に入院しているミュータント青年のサイケデリックな精神世界、触れられるのを拒む彼女とのロマンチックなキスの方法、そして襲いかかる敵からの疑似長回しを駆使した逃亡シークエンスと見応え抜群。その後しばらくは普通の超能力ドラマになって落ち着くが、主人公の中に潜むものの正体が明らかになってからはジャンルを横断して縦横無尽のストーリーが展開される。ある所なんてかなり怖いぞ。ストーリーはかなり凝っててリピート視聴を促してくれるもの。
映画版X-MENを匂わす要素は何もないのでドラマ単体で一切気兼ねなく楽しめる。用意された画像で思いっきり原作のネタバレをしてくれてやがってますが、映画を見てるような人なら素性はどうせ予想がつく。ローガン見てると特に。
