Ash国立ホラー大学院卒論執筆

レギオンのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

レギオン(2017年製作のドラマ)
4.1
【ジェネラル・ルージュの凱旋】

サイコキネシスというX-MEN史上最強の能力を持つ主人公。これはMCUのインフィニティ・ストーンレベルの神の力、または天候や気圧のみならず火・水・電気の主要三元素を武器として操ってしまう万能能力とも解釈できる。万が一電子・陽子などの素粒子のレベル、光までも操作できるのであれば、1人で惑星、恒星、銀河、宇宙をも崩壊させられるほどである。何れにせよとてつもないポテンシャルのある力だ。

妄想型統合失調症と診断され現実と非現実の区別がつかない記憶が曖昧なジャンキーの脳内に入り込み、そこで妙な恐怖体験をするとか『ザ・セル』かよ。怖すぎンゴねぇ…。

その恐怖体験、幼い頃に読み聞かされた不気味な絵本が原因の一つなんだけど、浦沢直樹の『MONSTER』感が凄いんだよな。あの作品の不気味な世界観を表現してるとか一体誰が思いついたんだろう。こんなカルト的な演出がX-MENのドラマで観られるとは驚愕だ。

異次元?異世界?異空間?に入って戻ってこれなくなる。『電脳コイル』かな?
このアニメの他にも『NARUTO』の無限月読の術中のテンテンのような描写も。主人公の能力がそもそも月読の強化版みたいな側面がある。

上記は、、D・リンチ的な現実と虚構が入り混じったワケワカラン世界、、ではあるがこれこそがサイキック同士の戦いの連鎖の内である、、すなわちサイキックが本気出して戦うとワケワカランことになる可能性もあるってことを暗示しているのかもな。

ヒットマン風の黒人はベレー帽に愛銃がワルサーP08とトミーガンという何故かクソ渋い仕様で草。どうなっとんねん。