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レギオン シーズン3のKのネタバレレビュー・内容・結末

レギオン シーズン3(2019年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

超絶大傑作。
堂々のオールタイムベスト入り。

映画界では今年もアメコミ作品が隆盛で『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『ジョーカー』が市場を賑わせたけれど、それらを遥かに超える驚嘆すべき怪作がTV界には存在することを多くの人に知ってほしい。


摩訶不思議な世界観、突飛なストーリー、前衛的な表現手法、哲学的な問答……毎シーズン毎エピソード散々振り回されたけれど、最終的には「良い人間になろう」というシンプルでストレートな強いメッセージ。

「平和と愛と理解をどうしてあざ笑う?」

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今回はシドニー(レイチェル・ケラー)が一際眩しく輝いている。
回を経るごとに言葉や眼差しの一つ一つに重みが増していって、本当に人生何周目なのかと思わせる佇まい。デヴィッドやレニーの“ハイ組”と違って基本静かな演技だが、怒りや諦めや後悔や悲壮や使命感などが混ざり合った複雑な内面が表情や仕草からひしひしと伝わってくる。もはやシドニーとデヴィッドが同じフレームに映っているだけで胸が痛い。
最初に挙げたように視聴者を振り回す/振り落とす要素が沢山あるにもかかわらず我々の心を捉えて離さないのはもっぱらシドニーのおかげではないか。この作品の切実さを彼女が一身に背負っている。

製作者(ノア・ホーリー)が映像表現の実験をするためにアメコミのガワを借りてるだけかと初めは思っていたが、それだけではない一本筋の通った信念がそこにはある。ヒーロー物である必然性もちゃんとあったのだ。


今シーズンのベストエピソードを選ぶとしたらE4「悪魔の襲来」だろうか。時のはざまの場面にも驚かされたし、終盤のレニーの子のシーンも味わい深かった。