これはなかなか重量級な作品。
第一話から最後までずーっと続くどんより感。思い返してみれば晴れ渡ったロケーションなんて一度もなかったんじゃねえか?なんて思うくらいストーリーが曇天模様。
たまに垣間見える晴れ間や陽の光がなんて心地よく、なんて幸せなんだと思える。
主人公アレックスの生活自体の間の悪さと不器用さにはヤキモキする場面もあるが、少しずつ逞しくなる彼女に胸を打たれる。
え？ショーンいい奴じゃん！
ポーラ(母)もハンク(父)もいい奴じゃん！
彼らに対してあまりにも頑なに拒否反応を示すアレックスにそっと教えたくなるくらいストーリーに入り込めるし、叱りたくもなる。
アレックスがもっと素直になれば良いんじゃないの?アレックスがもっとコミュニケーション取れればいいんじゃないの？と。
それはこちら側の都合なだけで段々と彼女の中で明らかになっていくバックボーン。
一つ一つが紐解き明かされていくともう何も言えない。
全部を見終えてみて、
アレックスがマディに対する愛情の強さは他には代え難いものがある。
生きづらい社会の中で奮闘するアレックスにヤキモキした自分が恥ずかしくなった。
社会派な骨太ドラマとしてかなり印象強い作品となった。
最終話で見せた彼女自身に画面越しにたくさん指を鳴らした。
アレックスの魅力はもちろん素晴らしかったが、
ポーラ(母親)の存在とキャラクター無しではここまでの大作はあり得ないと思った。凄まじかったです。
