ちちうえ

前略おふくろ様のちちうえのレビュー・感想・評価

前略おふくろ様(1975年製作のドラマ)
5.0
リアルタイムで見ていました。
当時、ショーケンが純情な料理人役なんてすごく意外な感じでしたが、ピッタリはまってました。

彼を取り巻く個性豊かな人たちの人情と下町の人付き合い。
桃井かおりの海ちゃんの演技は衝撃的。
かすみちゃん役の坂口良子の可愛さ。
村井秀次(梅宮辰夫)の男気。
お調子者の利夫(川谷拓三)にマザコンの半妻(室田日出男)。

かすみちゃんとの恋を応援し(オールナイトの映画館のデート、サブの部屋でのファーストキス)、海ちゃんの大胆な行動とそれに振り回されるサブと利夫、半妻の結婚と嫁姑問題、老舗料亭分田上の立ち退き問題。
毎週毎週ドキドキしながら見ていました。

忘れもしない。
山形から上京した大滝秀治が、癌で余命いくばくもない奥さんとの思い出を語って、その後に娘の桃井かおりに「一緒に苦しむから」と抱き着かれて泣かれて戸惑い、それを見ている涙で無言のサブと利夫。涙なくしては見れない名場面です。
「北の国から」といい「八甲田山」の最初の場面といい長ゼリフに耐えられる大滝さんの演技力の凄さ。

名優大滝秀治も、サブも、秀さんも、政吉も、半妻も、利夫も、そしてなによりもかすみちゃんもいないなんて。